日本人は洋楽を聞かなくなった?

 ピーター・バラカンのラジオを聞いていたら、リスナーからのメールでこんなのが読まれていた。「我々が若い頃は皆洋楽を聞いたものだが、今の日本人は洋楽を聞かなくなった。今の若い者は総じて外に興味を持たなくなっているのではないか。彼らが聞いているのは日本と韓国の音楽ばかりだ」

 韓国は外じゃないのかよ!と突っ込みたくなったが、基本的にはそうだろうなと思う。実際、私も洋楽を聞かなくなったし(しかも今は韓国の音楽ばかり聞いてるし。日本の音楽は昔も今もほとんど聞かないが)。しかし「我々が若い頃は」って、相当リスナーの年齢層が高いんだろうな、この番組。今の60〜70代ぐらいの人が若い頃はジャズを聞くことがカッコいいことで、やたら昔のジャズに詳しい人がいるように、もうひと世代かふた世代下は、洋楽ロックを語るおじいさんが増えるのだろう。

 今日の放送で、この意見に対する他のリスナーからのメールが読まれていた。「日本人が洋楽を聞かなくなったという意見に同感です。特にそれを強く感じたのは、アデルがこれだけ世界中で大人気なのに、日本ではほとんど話題になっていないことです」
 これに対してバラカン氏はこう言っていた。「アデルはそれなりに悪くないが、グラミーを独占するほど、そこまでいいかな、と正直思う。今のアメリカやイギリスの、グラミーの候補になるような音楽のレベルは、もしかすると昔に比べて下がっているのかもしれない」