デモはムダ? /原発についてあれこれ

20120310 3・11から1年 ニッポン再生のキーワード(前)
20120310 3・11から1年 ニッポン再生のキーワード(後)

 イタリア人ジャーナリストのピオ・デミリア氏。「政府が嘘をつくのは、どこの国でもありうること。私がびっくりするのは、日本人には怒ってる人がほとんどいないこと。我慢強いことは、共犯関係になる。伝えるメディアがないというが、2〜3万人のデモと100万人のデモは違う。100万人ならメディアは伝える」

20120324 メルケル首相“脱原発”の裏側

 ドイツでは福島の事故のあとすぐメルケルさんが7基の原発を止めたのに、それでは不十分だとして、反原発デモに25万人が集まった。確かにケタが違う。

 河野太郎田原総一朗のラジオで「デモしても意味がない」と言っていた。デモをしても国会議員には伝わらない。官僚がブロックするし、いや世間にはこういう声もあるんですよ、と別のことを議員の耳に吹き込むから、デモをいくらしても議員には伝わらない。有効なのは、地域の国会議員の事務所に行って直接議員に伝えることだ、と言っていた。なるほど現実的な意見かもしれない。

 しかしこれだけのことがあって、それでも変わろうとしない日本という機構の磐石さはすごい。もしかして、ほとぼりさめたら元通り、だったりして?などと思う部分もあったけど、ここまでとは。少なくとも、いろいろなことが露骨にむき出しになり、日本という国が何でできているかがある程度多くの人の目にも触れるようになったとは思うけれど(それもインターネットがあったればこそ)。

 私個人で言えば、電力会社が(たぶんガス会社もだよね)あれだけうまい汁吸ってるとは知らなかった。こういうことが起こらない限り「総括原価方式」という言葉がメディアに乗ることもなかったのだろうし。