多様な価値観を認める余裕

 ヨーロッパ帰りの上杉隆が「ヨーロッパにあって日本にないものは、多様な議論を起こすような、多様な価値観を認める余裕」とラジオで語っている。

 多様な価値観か…。たしかに、ない。意見が違う人を頭から否定するし、また意見が違う人のほうもやたら頑なで相手の話が聞けない。当たり前よね。「聞いてもらったことがない」んだから。

 ものをいえば唇寒し。日本人を最も言い表している言葉のひとつ。だからみんな、何も言わない。何も言わずに自分だけ要領よく人目につかないようにうまくやろうとするんだわな。最近ようやくわかってきたよ。

 しかし、黒いカラスを白いと言い張る、というか心から思い込む、見えているものを見えないと言い張る、というか心から見えないと思い込む、それも空気によって、空気を読んで。そういう国民性は、ほんとどうにかならんものか。たぶんならない。